ジーコ、がんばれ!

http://www.zakzak.co.jp/spo/2005_08/s2005080404.html
ヒデいれば…モヤモヤジーコ、中国にドロー
「アジアで行う日本戦は不可解ジャッジ」

【大田(韓国)3日=久保武司】しっかり頼むよ!! ジーコさん。東アジア選手権で日本代表は中国代表と対戦。日本は前半2失点を喫し、後半の猛攻で2−2のドローがやっとだった。しかし、ジーコ監督(52)は「アジアで行う日本戦になると、必ず不可解なジャッジが起こる」と審判へ猛クレーム。今大会、1勝もあげられないジーコジャパンにあって、やっぱり、あの人の不在は大きかった。

 ジーコ監督は試合後、怒りを超えて、ブチ切れ状態だった。前半の2失点は、「すべてウチのミスがらみ」と振り返ったが、同時にご法度となるレフェリー批判のオンパレードを展開。

 「私は日本にエコヒイキをしろといっているのではない」と前置きし、「韓国が絡んだ試合だと、なぜか日本へのジャッジがおかしくなる。(韓国サッカー協会鄭夢準会長に)FIFAの副会長として、どれだけ力があるかは知らないが、これは大きな問題だ」と、バッサリと切り捨てた。


 中国代表は初戦の韓国戦で3人退場者が出たが、試合を担当した日本のレフェリーのミスで1人は出場可能に。しかし、通常ならこの警告は消えないはずが、「なぜか、アジアでの日本戦になるとこういうことばかり起きるんだ。私は異議を申し立てたい」と批判の言葉が止まらない。

 確かにこの試合では両チーム合わせて、6人の交代があり「1人、1分としても6分のロスタイムがあっていい」(ジーコ監督)。しかし、ロスタイムは3分のみだった。ただし、日本代表が、スカッとしたプレーをしていたとは、とても思えなかったのも事実。気温26度、湿度90%は日本の熱帯夜以上の蒸し暑さだった。加えて、中国はメンバーの半分がユース世代で、主力2人が出場停止で手負いの状態だったことを忘れてはいけない。

 誰もがジーコジャパンの楽勝を期待していたが前半37、43分の失点は「完璧(かんぺき)にウチのミス。ポーッとした中で起きてしまった」と、ジーコ監督も選手の集中力の欠如を指摘したほどだ。「今のサッカーは楽勝なんてありえない」というジーコ監督だが、北朝鮮戦に続いての苦戦の原因は、司令塔の不在だろう。

 この試合では司令塔として、本山が出場。後半21分にその本山に代えて、FW玉田を司令塔のポジションに入れている。残り3分で初代表のFW田中達の同点ゴールがあったとはいえ、中田英がいれば、試合はまったく違ったものになっていたことだろう。

 ジーコジャパンを採点する日本サッカー協会田嶋幸三技術委員長は「北朝鮮戦の敗戦から、よく持ち直してくれた」と話しただけだった。

 今大会の最終戦は7日の韓国戦。ジーコ監督が名指しで「?」マークを投げかけた韓国サッカー協会・鄭会長のおひざ元の大邱で行われる。ジーコ監督は「レフリングが変わらない限り、次の試合も厳しい」と早くも予防線を張っている。もちろん中田英は次の日韓戦には出場しない。8月17日のW杯最終予選の消化試合(対イラン戦)まで招集はおあずけだ。

 リーダーなき日本代表は、ファンにとってストレスの発信源。仮に今大会未勝利でもジーコ監督は安泰だが、それではドイツワールド杯出場を決めたカリスマのオーラが消滅してしまう。

ZAKZAK 2005/08/04

韓国のジャッジがアンフェアなのは、日韓共催ワールドカップで立証済み。